金融機関から借金をするとき利息が安いのは当然で、その他にもサービス内容や会社の評判も重要なことですが、中にはそういったことは二の次で「とにかく審査の甘いカードローンはないか」と探している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そのような方向けに金融機関を選ぶ際のポイントやおすすめの申し込み先なども紹介しています。
業者を選ぶ際のポイント
カードローン、キャッシングは便利で個人にとって利用しやすいサービスではありますが、審査は緩いのかがやっぱり一番気になるポイントですよね。
特にはじめての方はローン審査に関して疑問や不安を持つのは当然です。
最初に断言しますが、誰でも一度は審査が甘い借入先はないだろうか?と思うかもしれませんが、金融機関からお金を借りるには必ず審査に通過しなければいけないので、「審査がなし」「審査が甘い」「通りやすい」といった業者は貸金業法を厳守している正規の貸金業者では残念ながら存在しません。
しかも、もし審査落ちしてしまってもどの金融機関も審査落ちの理由は非公表となっていて、直接確かめる術はありません。
ですが、知っておきたいこととして商品のスペックに違いがあるように審査通過率などにも違いがあったりしますので金融業界や企業に関する情報を紹介していきたいと思います。
最後まで本記事を読み、企業を研究・比較することで自分自身に適した金融会社を見つける一つのポイントとなるでしょう。
※正規の金融機関で存在しないもの=違法業者と思っておきましょう。
お金を借りることが難しい状況の方もいるのは理解できますが間違っても違法業者には手を出さないように!
借入しやすい金融会社の特徴
基本的な審査のポイントは多くの金融機関では共通していますが、もし金融会社によって審査に違いがあるのであれば少しでも借入しやすい商品を選び申し込むほうがいいと誰でも思うはずです。
多くの方は借金の審査なんてどこも同じだろうと思われがちですが、実は、ある個所を見るだけでちょっとした違いを見抜けることができます。
まず最初に、どういった部分で見極めるべきか分からない方もいると思いますので、見分ける3つのポイントを確認していきましょう。
※返済能力のない方に貸してくれることはないので審査落ちの可能性は0ではありません。あくまで参考程度に覚えておいてください。
金利が他の商品より高め
当然商品によって利息も異なります。
少しでも審査に通りやすくするのであれば、金利が低めの商品よりは利息制限法で定められている上限金利に近い商品の方が審査を通過できる可能性は高くなります。
サービスを考慮せず、借入をしやすくするのであればそのような商品を選び希望限度額を少なくして申請してみましょう。
保証会社が複数ある
契約するときはあまり意識していないと思いますが、銀行カードローンの商品概要を読むと「保証会社の保証を受けることのできる方」という記載があります。その中には1つの商品に複数の保証会社を使っているところも見かけると思います。
複数の保証会社を使っているところは、どちらかの保証会社の審査に通過できればいいので保証会社が1社しかない商品と比べると確率が高くなるので審査に通りやくなります。
参考までに消費者金融では、それぞれの会社で保証業務を行っているので保証会社はありません。
保証会社が消費者金融
銀行カードローンでは外部に保証業務を任せているケースが多く重要な役割を担っているのが保証会社です。
消費者金融や信販会社などが銀行カードローンの審査を行なっていることがありますが保証会社によって審査の違いがあることが想像されます。
消費者金融と同じ基準で審査を行なっているわけではありませんが保証会社の中でも消費者金融が保証している銀行カードローンがおすすめです。
※審査は消費者金融系、信販系、銀行系の順に厳しくなっていくことが想像されます。
審査の内容や基準は非公開のため審査難易度を単純に比較することは不可能で通るかどうかは申し込みをしてみないとわからないというのが現状すが、やみくもに申し込むと審査に落ちてしまう可能性がありますのでご紹介したところにも目を向けて万全の状態で申し込むのも一つの手ではないでしょうか。
気をつけたいこと
「どうしてもお金を借りたい…」という人も少なくないはず。
どちらかというと、金利が低い商品よりは、金利が高い商品ほど審査に通りやすい傾向にありますが、利息の負担が大きくなりますので借り過ぎには注意が必要です。
利用者にとって好条件なほどローンの審査は厳しめになると意識しておきましょう。
審査が甘い金融会社は何故ないのか?
返済能力があるかが重要で、貸金業を営む会社は内閣府令の「貸金業法」で定められている法律を厳守する必要があり貸金業者ではローン審査を甘くすることはできません。
金融会社が厳格なローン審査をする目的は、貸し倒れ・多重債務者を防ぐという最悪の事態を避けるためにも仕方がないことです。
参考資料:改正貸金業法の完全施行について
また、銀行も同様に「全国銀行協会で自主規制」を行っているため審査が甘い銀行はありません。
それどころか銀行のカードローンを利用するには貸金業者以上の厳しい審査に通過しないといけません。
参考資料:銀行カードローンに関する 全銀協の取組み
審査通過率をチェックする
借金をする方はすべての申し込み者が審査に通っているとは思っていないと思いますが、一体どれくらいの割合で審査に通過しているか気になったことはありませんか?
先ほども少しだけ触れたとおり、金融会社の中には審査通過率(新規成約率)を自社のWEBページで公表(IR情報)しているところもあります。
誰でも自由にアクセス可能になっていますので、月次データの一部となりますが以下で紹介したいと思います。
リアルな情報となりますがあくまで参考程度に受け止めておきましょう。
- | 2021/07 | 2021/08 | 2021/09 |
アイフル | 34.8% | 33.9% | 33.0% |
アコム | 41.5% | 42.6% | 41.9% |
SMBCコンシューマーファイナンス※ | 38.6% | 39.5% | 38.4% |
レイクALSA | 33.8% (2021/1-3) |
34.0% |
35.2% (2021/7-9) |
※2021年 (令和3年)は
PROMISE・SMBCモビットを合わせた指標となります。
各社の商品スペック・サービス内容も少し異なるように、ご覧の通り審査通過率にも若干の違いがあります。
ローンを利用するためには、審査を通過しなくてはなりませんので「少しでも審査通過率が高い金融機関に申し込みたい」と思うかもしれませんが、各社月によって 審査通過率に変動があるのも事実ですので、トータルで見るとそれほど大きな差はないと言えるのではないでしょうか。
参考資料
銀行カードローンの審査通過率は?
残念ながら銀行ではローンの審査通過率を公表しているところはありません。
一つだけ言えることは、厳格な審査を行なっていることから、間違いなく貸金業者(ノンバンク)と比べると審査通過率は低いと言えます。
普通に働いていてどこからも借入がないのなら、銀行カードローンの審査に通過できる可能性は十分に高いといえますが、審査落ちしたなどの口コミ評判を見て不安に感じ審査に自信がないのなら貸金業者に申し込みを行う方がいいかもしれません。
カードローン審査の重要項目
各社審査の内容は非公開ですがある程度の推測は可能で、以下のようなことが重要視されています。
- 安定した収入
- 現在の借入状況
- 個人属性
もしも審査に落ちてしまった場合、上記の項目を参考に対策をして再度申し込み審査に挑めば通過できる可能性は十分にあります。
信用情報機関に開示請求する
無担保ローンでは、申し込み者本人の信用度が重要!
カードローンに申し込みをした際に、各金融機関では信用できる人物かどうかを判断するために信用情報機関で必ず確認を行い登録されているデータを参考に融資の可否を判断しています。
ご存知ない方もいるかも知れませんが信用情報機関で手続きを行なえば個人でも自分の信用情報の確認をすることができます。
信用情報機関にはクレジットカードやローンなどの申込み・契約情報のほかに、事故歴情報(ブラックリスト)も登録されます。
もし、マイナスな信用情報があると、ローンを組むときに影響がでてしまいます。
申し込んだけどカードローンの審査に落ちたことがあるから自分はブラックなのではと感じている方は、審査に通らなかった理由を把握することで今後の対策も立てやすくなります。
もう一度ローンの審査に挑む前に、この機会に自信の信用情報を確認してみてはどうでしょうか。
信用情報機関は大きく分けて3つありますが、各信用情報機関で開示手続きをするには以下のような費用が必要になります。
- | 手数料 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | オンライン:1,000円 郵送:1,000円 窓口:500円 |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | オンライン:1,000円 郵送:1,000円 窓口:500円 |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 郵送のみ:1,000円 |
取扱っている情報
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
クレジットカードやローンなど - 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
クレジットカード・携帯料金など - 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行系クレジットカードや銀行の住宅ローンなど
※正確な情報を得るため各信用情報機関では信用情報を共有しています。
ご覧の通り、費用がかかりますが情報開示請求は初心者でも意外と簡単にできます。
なお、各信用情報機関が定めている一定の期間が経過すれば登録内容は削除されますが、その期間の間は誤っている情報でない限り削除することはできません。
ポイント
どうしてもお金が必要になった時にローンを利用できるようにするためには、信用情報を傷つけないように普段から「返済延滞」や「遅延の発生」をしないように心掛けておくことが大切です。
審査に不安があるなら
自分はどこの金融機関でも審査が通らないのではと不安に感じていませんか?
中には審査になかなか通らない方もいるでしょう。
お金を借りることができないと、あきらめていた方は最終手段として零細企業のカードローンの審査に挑んでみましょう。
審査通過率を公表しておらず、競合他社の審査に比べても特別甘いというわけではありませんが自社で定めた独自の審査基準を設けていて担当スタッフによる手動での審査のため、もしかしたら総合的な判断に基づいて貸してもらえる可能性があります。
地方に拠点を置き地元を中心に営業しているので、ネームバリューはありませんが全国対応をうたっているところがいくつもあり、大手で審査落ちした方に頼もしい存在です。
お悩みの方におすすめ
おすすめポイント
以下のような理由から零細企業のカードローンもおすすめです。
- 利益を出すためには利用者を増やさないといけない
事業を維持するためには新規顧客の獲得とリピート客の獲得が重要 - 手動で審査している
担当者個々の知識、ノウハウに依存する部分が多い
資金力がある会社と比べると少し使い勝手が悪いといったマイナス面もありますが、全体のバランスをみて個々に対応してもらえるので借入先で悩んでいるなら頼ってみましょう。
当サイトでおすすめの会社を紹介しましたが、他にも魅力的な貸金業者を紹介していますので時間が許すようであれば以下の記事も参考にしてみることをおすすめします。
審査に通らない多重債務者は、借金問題を解決するためにすぐに相談窓口に相談しましょう。
「審査が甘い金融会社」まとめ
ローン審査は、きちんと返済してくれるかどうかを見極めるために大切な作業となります。
裏を返せば適切な審査をしているからこそ安心して申し込みができる会社ともいえるでしょう。
今まで審査が甘い金融会社はあると信じていた方も、今回本記事を読んだことで過剰貸付抑制のため審査が甘い金融機関はないということがお分かりいただけたでしょう。
もう一度いますが審査難易度を単純に比較することは不可能ですが、難易度は銀行>貸金業者>小規模貸金業者の順となります。
審査が不安な方はここで挙げたポイントをよく覚えておいて、しっかりと対策すれば審査に通過できる可能性はあると思いますので理想に近い申し込み先を見つけてください。
以上、どのようにして審査難易度が低い貸金業者を探すかといった内容をご紹介しました。